リンの効果とは?摂取基準や過剰摂取のリスクなどを解説

リンは、骨や歯を形成したり、細胞に存在しエネルギー源になったりする働きがあります。

ミネラルの中には、ナトリウムのように摂りすぎてはいけないものがありますが、リンもその1つです。

この記事では、以下の点についてご説明します。

  • リンの効果
  • リンが不足・過剰摂取したらどうなるのか
  • リンの摂取基準と上限
  • リンが多い食べ物
目次

リンの効果

  • 骨を形成する成分の1
  • 細胞に存在し、エネルギー源となる

骨を形成する成分の1

マグネシウムやカルシウムと結合することで、骨や歯の成分となっています。

細胞に存在し、エネルギー源となる

細胞膜のリン脂質として、多くの細胞に含まれ、エネルギー源として活用されます。

リンが不足するのは稀

リンが不足すると、筋力低下、溶血、骨や歯がもろくなる、といったリスクがあります。

リンは幅広い食事に含まれているので、普通の食事をしていれば不足することはありません。

リンの場合はむしろ、過剰摂取が問題になりやすいです。

リンを過剰摂取するリスクとは?

加工食品には、リン酸塩が多く含まれています。血液中のリンの濃度が高くなると、骨からカルシウムが血液中に放出され、骨が弱くなってしまいます。

カルシウムは日本人に不足しているミネラルです。骨粗しょう症や骨折のリスクを避けるためにも、リンの摂取量には気をつけたいところです。

リンの摂取基準と上限

摂取基準 上限
成人男性 1,000mg 3,000mg
成人女性 900mg 3,000mg

リンの含有量が多い食べ物

リンが多い食べ物には、次のようなものがあります。

  • プロセスチーズ 30g 219
  • ヨーグルト 210g 210
  • 牛乳 210g 195
  • ワカサギ 80g 280
  • ドジョウ 40g 276
  • 高野豆腐 20g 176
  • 大豆 30g 174

これらを普通に食べているだけではリンが過剰にはなりにくいでしょうが、間食が増えたりだとか、お菓子を食べ過ぎたりとかすると、リンを摂りすぎることになるかもしれません。

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