健診の仕事

検診ってどんな仕事?検診センターで働く看護師の仕事内容とは

健康診断の内容って大体のことは想像がつくと思います。働いている人は年に1回は必ず検診を受けるからです。しかし、検診センターで働く看護師の仕事内容やどうやって転職先を探すかなどはあまり知られていないと思います。

気になるけど、意外とみんな知らない検診センター看護師の仕事内容についてなどを紹介していきます。

 

検診センターで働く看護師の主な仕事内容

準備

検診看護師にとって1番大事なのは準備です。

検診クリニックや検診センター等で検診を行う場合は、決まった場所なので準備はさほど必要ありません。しかし、検診車に乗り企業などに行く場合、荷物は自分達で持っていきます。企業側で準備されている場所は様々なため、用意された場所でしっかりと自分の持ち場を作ることから始まります。

以前工場に検診で伺った際には、普段事務所として使用している場所しか部屋がないということで、普通のデスクで採血を行ったり、ソファで心電図を展開したりしたこともあります。

測定

検診を受けに来られた場合、身長、体重、血圧、腹囲などを測定します。検診に来る方のほとんどが健康で元気な人です。その為、身長はそこまで気にしませんが、体重は気にする方が多いので、声に出して読み上げたりすることは御法度です。

腹囲も測定しますが、これも同様です。基本的に検診は同じ職場内などで行われることが多いので、プライバシーは大切です。

採血

検診で1番大変なのが採血です。健康な人が多いので比較的採血はしやすいのですが、中には難しい人もいます。

しかし、検診では採血看護師はだいたい2名のところが多いため、失敗したからといって代わってもらうのは難しいです。しかし、何回も採血をさせてもらうわけにはいかないため、失敗するわけにはいかないのです。

心電図

企業検診などは心電図も測定します。講堂や広い会議室などで行われることも多いため、プライバシーへの配慮はかかせません。カーテンの外に人がいるとそわそわする方もいるので、手早く心電図を装着し測ることが必要です。

検査

勤務先によりますが、視力検査や聴力検査も看護師が行う場合もあります。専用の機械があり、それを使用するため手順通りに行います。他にも、内視鏡の介助がある検診センターもあります。

 

検診センターで働いて感じたメリット・デメリット

メリット

スケジュールが決めやすい

患者さんは企業の方が多いので、企業が休みの日は検診センターも休みなことがほとんどです。その為、平日は仕事ですが土日、祝日が休みという普通のクリニックと同じスタイルです。勤務は9時始まりで、休憩が12時から1時間で17時までと中抜けはなく17時には終了します。アフター5も過ごしやすいです。

採血の技術向上

検診センターで働いて1番良かったのは、採血がうまくなったことです。病棟で働いていると高齢者の採血が多いため、若い世代の採血をすることがほとんどありません。そのため、多くの看護師は血管が出ているほうが苦手という場合が多いのだと思います。しかし、検診センターでは若い方、中年、女性と様々な方の採血を行うため技術は格段に上がります。

業務がルーチン

検診センターでは、出勤してから行うことは決まっています。まず自分の持ち場を確認し、採血担当であれば1日受診した方の採血を採るということをします。基本的に誰かが休みという場合でなければ、決まった持ち場で業務を行います。

予約や事前連絡が入ってから受診されることが多いため、バタバタすることもほとんどありません。

デメリット

急な休みが取りにくい

検診センターや検診クリニックは看護師の数が少ないため、急な休みが取りにくいです。勤務を代われる人がいないため、自分が休めば看護師マイナス1の状態になり他のスタッフに迷惑がかかってしまいます。そのため、小さい子どもがいて休まないといけないという場合には検診センターで働くのは難しいかもしれません。

知識の低下

検診センターは、検診を受けにこられる方のため比較的に健康な人ばかりです。時には心電図異常や採血異常などを認める方がいても、至急の場合にはそのまま病院に紹介するだけです。また急ぎでない場合は結果用紙に『受診してください』と記載されています。その為、病気を診る機会は少く、病気に対する知識は低下してしまいます。

予想外の残業

検診センターでは残業はほとんどありませんが、春と秋の検診繁忙期になると検診車に乗り企業へ訪問することが増えます。

近場の場合はまだいいのですが、県を跨いだりすることもあります。その場合移動に時間を取られてしまうので、出勤が早くなります。また企業の都合で動くことが多いため、検診がスムーズでないと退勤が遅くなったりします。検診車の場合は交通事情も関係し、混雑していれば帰宅は遅くなります。

 

検診センターで働く看護師の年収は?

検診センターで働く場合、ほとんどの募集が非常勤またはパートというところが多いです。

時給は1500円~1800円程度が相場です。常勤の求人は少く、常勤の募集が運良くあった場合、月収は25万円前後のところがほとんどです。そこに賞与がつきますが、病院勤務のような賞与はなく、年間1~2前後の場合が多いです。

 

これから検診センターに転職する看護師に知っておいてほしい5つのこと

転職時にあったほうが良いスキルとは

採血、心電図は最低限必要なスキルになります。特に採血は自分の代わりがいないくらいの気持ちである程度採血に自信がないと困ります。

その為、検診センターなどの面接時には『1時間でどれくらいの人数を採血できますか?』という質問をされます。繁忙期には1日に2件~3件の企業を訪問するため、1件辺りの所要時間は決まっています。決まった時間内に決まった人数の採血を行わないといけないのです。

実際に検診センターで働いているときに、1件の企業で2時間で100人程度採血を行ったことがあります。失敗などしている余裕もなく、失敗してもほとんどが2名~3名体制のため、代わりに採血してもらいにくいのです。

相方に迷惑をかけないためにも採血のスキルは重要です。

やりがいはある

達成感という意味ではやりがいはあると思います。しかし、勉強に対する意欲が強かったりする場合には向いていないです。知識を深めることは少く、疾患を診ることはほとんどないからです。

身につく知識やスキルは?

検診センターで働いている場合、ほとんど目にするのは『正常』です。

採血のデータも、心電図の波形も正常な状態です。正常がわかっているからこそ異常がわかるようになります。これは、どこで働いても役に立ちます。正常を頭の中でしっかり理解しているからこそ、素早く異常に気づくことができます。

検診センターで勤務してから、病棟で働いたり、救急外来で働いたりしていますが今も役にたっています。

検診センターの選び方

検診センターで働く場合、なるべくスタッフが多い大規模に展開している所をオススメします。いくつか検診センターや検診クリニックで勤務しましたが、小さい規模の所だと急な休みをとることが難しいからです。

いくつかの班に別れて検診車で回ったり、検診センターと検診車を交互で働けるような所の方が人数が確保されているので、主婦でも安心して働けます。

転職するなら転職サイト経由?紹介?

私個人としては、転職サイト経由で探すことをオススメします。紹介の場合、こちらの融通が聞かれにくいということが一点です。また、検診センターの求人はそう多くはないため、紹介してもらったからといって必ずしも働けるわけではないからです。

その点転職サイトを通して探してもらうと、検診センターの規模や自身の状況などから転職先を探してもらうことができます。少ない求人を自分で探すのはなかなか難しいため、求人をすでに知っているプロにおまかせするほうが、自分にあった求人を探せます。

 

まとめ

疾患にとらわれることなく、自分の時間をしっかり確保したい人には検診センターやクリニックはオススメです。

また、コミュニケーションが苦手や看護師の資格を生かして働きたい場合にも検診センターは働きやすいと思います。

検診センターで働くメリットやデメリットをしっかり理解した上で働く場合、検診センターは色々な場所に行くことができるので楽しいですよ。

最後に検診センターで働く場合、自分にあった規模の所を選ぶことが大切です。

自身の状況と照らし合わせて見当してみてください。

ABOUT ME
ER看護師 Natsu
ER看護師 Natsu
看護師14年目の3歳児ママナース。 消化器外科、脳外科、泌尿器科、内科、クリニック等で勤務。 色々な経験をしたかったため、看護師2年目より検診、デイサービス、老健、往診などをダブルワークとして行う。 現在は救急外来看護師兼ライターとして活動中。 看護師としての経験やママナースとしての働き方などの実体験を元に執筆。